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ふら~っと日記♭

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ミュージカル 『ミス・サイゴン』を観ました

ミュージカル『ミス・サイゴン』を観ました

12月29日
梅田芸術劇場
17時30分開演

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エンジニア 市村正親
キム     新妻聖子
クリス    山崎育三郎
ジョン    岡幸二郎
エレン   木村花代
トゥイ    泉見洋平
ジジ    池谷祐子
タム    寺崎杏珠


初めての「ミス・サイゴン」観劇です!
Wキャストは、新妻さん&山崎さん&岡さんの組合せが観たかったので、この日を選びました。大阪公演でこの組合せを観られるのは、29日夜と31日だけなんです。

期待していた通りの素晴らしい舞台でした。(時々、期待し過ぎて「がっかり」って舞台もありますからね^^;)
「レ・ミゼ」にしてもそうなんですけど、「究極の愛」や「生き方」や「命」について心に訴えかけてくる作品にふれているような気がする今日この頃です。

さてさて、「ミス・サイゴン」ですが、ミュージカルで大切な曲。これがね、本当に良い。
メロディーが良いんです!曲はメロディーから入るタイプの私は、とても重要なことでして。。。

「火がついたサイゴン」で、いっきに惹きこまれました。アンサンブルたちの合唱がダイナミックでやっぱり大勢で歌う曲って好きだなぁ。
そういう点で言うと、
「モーニング・オブ・ドラゴン」も好きですね。演出も、行進や整列しながら旗を振り、仮面の人たちが踊る。今までのシーンとは異質で迫力があって好きです。時代の変動をとてもよく表していると思いました。勢いがあると言うか、不安定感と言うか・・・・。
あと、ドラゴンダンサー3人のアクロバットが凄くて、ピタっと合う宙返りやジャンプの高さに拍手を送りたくなりました。

そう言えば、この舞台って他のミュージカルに比べると劇中で拍手をするタイミングが少ないように思いました。そのために、スムーズにストーリーが進み、観ている側の気持ちも途切れないっていうメリットがあるのかも!・・・・ね。(個人的意見です)
でも、感動したら思わず拍手したくなるのよね~、私の手は(^^;)なので、拍手出来るところでは思う存分させていただきました(^^)



歌詞にも熱い想いが込められていて、ガンガンこちらに伝わってくるものばかりでした。
ガンガン伝わってくると言えば、新妻さんの声。
今回もマイクが必要ないんじゃないかっていう程の声量と溢れる感情表現で、戦中、戦後を生きる強い女性キムを演じていらっしゃいました。新妻さんは、メインキャストのほぼ全員とデュエットがあるんですけど、誰とでもマッチする声ですね。素晴らしい!美しい!おまけに脚線も美しい!(笑)

低音のナンバーが多いように思うクリス役の山崎さんの声とも相性ばっちり。
低音の声の山崎さんもカッコいいです~。
コーヒープリンスで観たハンギョル役の時とは違ったカッコよさです。髪も短くして、軍服って言うの?あの衣装がとても似合っていました。脱いでもイイ体してるしね(*^_^*)
山崎さんに限らず短髪&軍服の衣装で、なんか、みんな何割増しかに見えるよっっ(笑)

岡さんは若者たちの中で若者以上の姿勢の良さで熱演されていました(^^)
演技も歌も、顔も熱いっ!!(大きなお世話)
「ブイ・ドイ」、惹き込まれますね。ジョンにとって、アメリカにとって宗教的意味は含まないけどアメイジング・グレイスの様な歌だなあと思いました。(ちょっと意味が違うかもしれないけど)
ベトナムでの行為に対する悔恨の念、生きて母国に帰ることができ、そして、これからはブイ・ドイのために何ができるのか、する義務があるのか・・・・。そんな思いが込められた歌のように思いました。前者の懺悔的な思いが大きく占めているような気がしますが。

岡さんね、とてもカッコ良かったんですけどアメリカに戻ってからの服!水色ポロシャツが、ちょっとピチってて、それが気になりました(^^;)色も水色って。何だかねぇ(^^;)


エンジニア役の市村さんは、いつも通り。台詞が聞き取りにくかったわ(笑)。
そこが好きなんだけど。
あの時代をしたたかに生き抜いたエンジニアを時にコミカルに演じる市村さん。素敵。

トゥイ役の泉見さん。お久しぶりの泉見さん。最初、ベトコンとしてキムとクリスの前に現れた時は誰か分かりませんでした。次に人民委員長となって登場した時はどちらの男装の麗人かと思っちゃった。
なんか泉見さん、綺麗になってたの!(笑)
亡霊(キムの悪夢)で出てきた時はマジで怖かったよぉぉぉぉ。


タムを演じた子役は寺崎杏珠ちゃんという女の子でした。私は加藤清史郎くんの弟、憲史郎くんを見たかったんですけどね・・・・。でも、この杏珠ちゃんがとても良いお芝居をするんですよ。
キムに「タム!」と呼ばれてキムに駆け寄っていく走り方、キムにすがりつく姿(カワイイ)。そして、キムがトゥイを殺し、泣いている様子をただじっと見つめる姿。その背中。(背中に注目!!背中で語るよ~)彼女の言葉無き演技に、本当に子供かっ?!と思いました。
タムの人生ってどうなるんでしょうね・・・・。


個人的に気になっていたヘリコプターの装置(セット)。
スクリーンに映し出されたものになっていました(笑)。
私は前演出版を観ていないので、すんなり受け入れることが出来ました。ただ、博多座で観たことのある友人にヘリのシーンの迫力を聞いていたので、見たかったという思いはありますが・・・・・。
でも、スクリーンヘリも上手くできていて、3Dっぽく見えたのは私の目の錯覚?
ヘリの入口が暗くなっていて、その入口よりもちょっと高い場所からアメリカ兵たちが入口に向かって飛び込むふうになっていました。本当に乗り込んでいるように見えました!あれって、下にマットでも敷いてあるのかなぁ。

そんな新演出のおかげで、こうして帝国劇場と博多座以外の劇場で観ることができるのだから嬉しいことです!もう少し公演日数が多かったら言うことないんだけどね。。。

そうそう、カーテンコールで感動していたのは私だけ?
カーテンコールのキャストの並びで、キムとタムとクリスが手をつないでいるでしょ。
キムが夢見ていた家族像。
劇中では実現しないその光景にジ~ンとしてしまいました。
既に役を離れた新妻さん、杏珠ちゃん、山崎さんの3人が手をつないでいるだけなんですけどね・・・。

その感動も大阪出身の川島大典さんというアンサンブルの方の挨拶で全部持っていかれたんですけど・・・・(^^;)
by taketanchi | 2012-12-31 23:52 | 舞台・ミュージカル